研究の概要

HIV感染症は抗HIV薬の多剤併用療法によって慢性疾患と捉えられるまでになったが、抗HIV薬の副作用や薬剤耐性変異株の出現など克服すべき課題が山積している状況である。

HIV感染症の治療は長期に及ぶので長期にわたる患者支援も重要となってきている。

本研究ではHIV感染症治療とケアにおける課題を明らかにし、解決方法を提示することを目的とする。

現在の抗HIV療法については現在も治癒は望めず、薬物療法は生涯に及ぶため、服薬継続支援と副作用への適切な対応やチーム医療の提供が重要である。

抗HIV療法の長期での効果は一定の評価が定まりつつあるが、抗HIV療法の開始時期についての医学的知見は少なく、終了時期についての臨床的指標はまだ定められていない。

AIDSを発症するなどで重度の障害者の療養は現在も重要な課題であり、医療、福祉双方が連携しつつ取り組むことが重要である。

HIV感染症患者の支援はHIV検査の時から開始されるべきであり、本研究では検査相談センターを対象に受検時から陽性と判明した以降までの支援とHIV感染症の合併症であるHIV感染症を含めた解析も実施する。

本研究では、上記についての研究を進めると共に、年々承認される新薬や新たな臨床知見を盛り込んだ抗HIV治療のガイドラインの改訂や、チーム医療マニュアルの改訂を行う。

本研究はHIV感染症治療の現時点での課題を明らかにし、その対策につき検討を行うものであり、必要性は高い。

HIV感染症の開始時期あるいは終了の指標の開発や、治療の支援につき総合的に解析し、長期療養ケアを医療福祉両面から取り組むなどの特色があり、独創的と言える。

初年度は先行研究を踏まえ、現時点でのHIV感染症の治療とケアの課題を明らかにし、次年度はデータの集積と解析を行い、最終年度に課題毎の対策を提示し、課題によっては提言を行う。

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