
| 商品名: | コンビビル配合錠 |
|---|---|
| 一般名: | AZT+3TC(ラミブジン+ジドブジン) |
| 略称 : | COM |
ここで提供している添付文書情報は、2011年4月25日現在の各医薬品の添付文書を基に作成したものです。書式等については、実際の添付文書と異なるところがあります。添付文書情報は随時更新されます。ご使用の際は、必ず最新の添付文書をご覧下さい。
また、記載されている内容には、専門的な情報が含まれています。文書内の、
この色の文字をクリックすると、別ウィンドウに読み方のアドバイスが表示されます。
この色の文字をクリックすると、別ウィンドウに重大な副作用の解説が表示されます。
この色の文字をクリックすると、別ウィンドウに副作用の症状とその類似語、定義の解説が表示されます。
記載されている情報をご覧になり、疑問などを持たれた場合は、医師・薬剤師にご相談ください。
このページを開いた時に目次が自動的に表示されなかったときは、ここをクリックしてください。
抗ウイルス化学療法剤
Combivir Tablets
(ジドブジン・ラミブジン製剤)
2010年9月改訂(第13版)
| 承認番号 | 22100AMX00873 |
|---|---|
| 薬価収載 | 2009年9月 |
| 販売開始 | 1999年6月 |
| 国際誕生 | 1997年9月 |
本剤は、1錠中にジドブジン300mg、ラミブジン150mgを含有する。添加物として結晶セルロース、デンプングリコール酸ナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、軽質無水ケイ酸、ヒプロメロース、酸化チタン、マクロゴール400、ポリソルベート80を含有する。
本剤は白色~微黄白色のフィルムコート錠である。
| 販売名 | 識別コード | 表(直径) | 裏 | 側面(厚さ) | 質量 |
|---|---|---|---|---|---|
| コンビビル配合錠 | GX FC3 | ![]() 長径:17.6mm 短径:7.3mm |
![]() |
![]() 6.5mm |
769mg |
HIV感染症
通常、成人には1回1錠(ジドブジンとして300mg及びラミブジンとして150mg)を1日2回経口投与する。
| 関連する有効成分名 | 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|---|
| ジドブジン | イブプロフェン(ブルフェン等) | ジドブジンと併用投与した場合、血友病患者において出血傾向が増強することがある。 | 機序は不明である。 |
| 関連する有効成分名 | 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|---|
| ジドブジン | ペンタミジン、ピリメタミン、スルファメトキサゾール・トリメトプリム合剤、フルシトシン、ガンシクロビル、インターフェロン、ビンクリスチン、ビンブラスチン、ドキソルビシン | ジドブジンの毒性作用が増強されることがある。 | 機序は不明であるが、ともに腎毒性又は骨髄毒性を有するためと考えられている。 |
| プロベネシド | ジドブジンの全身クリアランスが約1/3に減少し半減期が約1.5倍延長したとの報告があるので、投与間隔を適宜あけること。 | ジドブジンのグルクロン酸抱合が競合的に阻害される。また、本剤のグルクロン酸抱合体の腎排泄が抑制されることが考えられている。 | |
| フルコナゾール、ホスフルコナゾール | ジドブジンの最高血中濃度が84%上昇するとの報告がある4)。 | ジドブジンのグルクロン酸抱合が競合的に阻害されることが考えられている。 | |
| リトナビル | ジドブジンの最高血中濃度が27%減少しAUCが25%減少するとの報告がある5)。 | ジドブジンのグルクロン酸抱合が促進されることが考えられている。 | |
| リファンピシン | ジドブジンの全身クリアランスが約2.5倍増加し、AUCが約1/2減少するとの報告がある6)。 | 機序は不明である。 | |
| フェニトイン | 血中フェニトイン濃度が約1/2に減少するとの報告がある7)。また、上昇するとも報告されているので、血中フェニトイン濃度を注意深く観察すること。 | 機序は不明である。 | |
| サニルブジン | 細胞内におけるサニルブジン三リン酸化体が減少し、サニルブジンの効果が減弱するとの報告があるので、本剤とサニルブジンとの併用療法は避けることが望ましい。 | 本剤が細胞内におけるサニルブジンのリン酸化を抑制することが考えられている。 | |
| リバビリン | in vitroにおいてリバビリンとの併用により本剤の効果が減弱するとの報告があるので、本剤とリバビリンの併用療法は避けることが望ましい。 | 本剤の細胞内におけるリン酸化が競合的に阻害されることが考えられている。 | |
| atovaquone(国内未発売) | 本剤のAUCが33%上昇し、グルクロン酸抱合体の最高血中濃度が19%低下した。ジドブジン500又は 600mg/日を3週間投与した場合では、本剤の血中濃度の上昇により、副作用の発現頻度が上昇する可能性は低いと考えられるが、atovaquoneをより長期に投与する場合には、十分注意すること。 | 本剤のグルクロン酸抱合が阻害されることが考えられている。 | |
| ラミブジン | スルファメトキサゾール・トリメトプリム合剤 | ラミブジンのAUCが43%増加し、全身クリアランスが30%、腎クリアランスが35%減少したが、スルファメトキサゾール及びトリメトプリムの薬物動態に有意な変化は見られなかったとの報告がある。なお、腎障害のない患者では本剤の投与量を調節する必要はない。 | 腎臓における排泄が競合すると考えられている。 |
| ザルシタビン | 細胞内におけるラミブジン及びザルシタビン三リン酸化体が減少し、両剤の効果が減弱するとの報告があるので、本剤とザルシタビンとの併用療法は避けることが望ましい。 | 本剤の細胞内におけるリン酸化が競合的に阻害されることが考えられている。 |
本剤を用いた日本人における臨床試験成績は得られていないため、参考までに、HIV感染症を対象としたジドブジン製剤(ジドブジンとして400mg/日)及びラミブジン製剤(ラミブジンとして300mg/日)の併用投与を行った国内臨床試験の結果を示す。安全性評価対象症例42例中、副作用が報告されたのは30例(71.4%)で、主な副作用は赤血球減少等の貧血、空腹時血糖値上昇、嘔気、食欲不振であった。
本剤の使用成績調査324例中、139例(42.9%)に臨床検査値異常を含む副作用が報告された。その主なものは貧血39例(12.0%)、悪心30例(9.3%)、トリグリセライド上昇・コレステロール上昇等の脂質増加21例(6.5%)、下痢15例(4.6%)であった(第9回安全性定期報告時)。
HIV感染症を対象としてジドブジン製剤及びラミブジン製剤の併用投与を行なった海外における4種類の二重盲検比較試験において、ラミブジン/ジドブジン併用群でそれぞれ、186例中127例(68.3%)、65例中40例(61.5%)、168例中105例(62.5%)、150例中64例(42.7%)に副作用が認められ、主な副作用は嘔気、頭痛、ニューロパシー、倦怠感・疲労であった。
次のような症状があらわれることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
以下のような副作用があらわれた場合には、症状に応じて適切な処置を行うこと。
| 20%以上 | 20%以下 | 頻度不明 | |
|---|---|---|---|
| 血液 | 平均赤血球容積(MCV)増加 | リンパ球減少、リンパ節症 | |
| 消化器 | 嘔気 | 下痢、嘔吐、消化不良、食欲不振、腹痛、痔核、腹部痙直、鼓腸放屁、胃炎 | 便秘、嚥下困難、口唇浮腫、舌浮腫、曖気、歯肉出血、口内潰瘍、直腸出血 |
| 全身症状 | 頭痛、倦怠感・疲労 | 体温調節障害、疼痛 | 発熱、無力症、胸痛、全身痛、悪寒、体重減少、感冒症状、背痛、体脂肪の再分布/蓄積(胸部、体幹部の脂肪増加、末梢部、顔面の脂肪減少、野牛肩、血清脂質増加、血糖増加) |
| 肝臓 | 肝機能検査値異常(AST(GOT)、ALT(GPT)等の上昇) | ||
| 筋骨格 | 骨痛・筋痛、筋痙直、関節痛 | ミオパシー、CK(CPK)上昇を伴う筋脱力 | |
| 精神神経系 | 睡眠障害、うつ病、めまい、不安、感情障害 | 末梢神経障害、不眠、傾眠、痙攣等の脳症状、活動低下、手足のしびれ感、感覚異常、情緒不安、筋痙攣、振戦、攣縮、痛覚過敏、神経過敏症、失神、健忘症、見当識障害、嗄声、ストレス反応、空間の広がり感 | |
| 呼吸器 | 鼻炎、咳、咽頭痛、気管支炎、副鼻腔炎、耳管炎、呼吸障害、上気道炎 | 呼吸困難、肺炎、鼻出血、咽頭炎 | |
| 皮膚 | 発汗、湿疹、痤瘡・毛嚢炎、瘙痒、皮膚炎、発疹 | 蕁麻疹、脱毛、体臭変化、爪・皮膚・口腔粘膜の色素沈着 | |
| 過敏症 | アレルギー反応 | ||
| 腎臓 | 血清クレアチニン上昇 | 頻尿、排尿障害、腎不全、無尿、多尿 | |
| 循環器 | 心筋症、血管拡張 | ||
| 代謝・内分泌系 | 高血糖、重炭酸塩低下、CK(CPK)上昇、トリグリセライド上昇 | 血中尿酸上昇、総蛋白低下、重炭酸塩上昇、総蛋白上昇、血清コレステロール上昇、血糖値低下 | 血清アミラーゼ上昇、脱水、高乳酸塩血症 |
| その他 | 羞明、弱視、難聴、霧視、味覚倒錯、敗血症、女性化乳房 |
注)副作用の頻度については、日本人における臨床試験成績は得られていないため、HIV感染症を対象とした個別のジドブジン製剤(ジドブジンとして600mg/日)及びラミブジン製剤(ラミブジンとして300mg/日)の併用投与を行った海外における4種類の二重盲検比較試験結果に基づき分類した。また、海外において報告されているが、上記4種類の二重盲検比較試験であらわれていない副作用については頻度不明とした。
高齢者では肝機能又は腎機能が低下していることが多いため高い血中濃度が持続するおそれがあるので、患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。
本剤はジドブジン及びラミブジンの固定用量を含有する配合剤であるので、ジドブジン又はラミブジンの用量調節が必要である体重30kg未満の小児患者には、個別のジドブジン製剤(レトロビルカプセル)又はラミブジン製剤(エピビル錠)を用いること。
本剤を過量投与した症例は報告されていない。ジドブジン及びラミブジンを過量投与した症例が報告されているが、いずれも回復し、死亡例は認められていない。なお、過量投与時に特有の徴候や症状は認められていない。
本剤の副作用(「副作用」の項参照)について十分に観察を行い、必要に応じ、一般的な対症療法を行うこと。具体的なデータは示されていないが、ラミブジンは透析可能であることから、必要に応じ血液透析を行うことを考慮すること。血液透析及び腹膜透析はジドブジンの除去には一部しか関与しないが、グルクロン酸抱合体の排泄を亢進する。
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。)
HIV感染者6例に対し、ジドブジン100mg1日4回とラミブジン150mg1日2回を25日間以上連続経口投与した時のジドブジン、ラミブジンの血漿中薬物濃度の推移を図-1に、薬物動態パラメータを表-1に示した。ジドブジンは投与後0.8時間で、ラミブジンは投与後1.3時間で最高血漿中濃度に達し、ジドブジン、ラミブジンの最高血漿中濃度平均はそれぞれ0.549μg/mL、1.547μg/mLであった。ジドブジン、ラミブジンの平均半減期はそれぞれ1.1時間、2.3時間であった。

| Cmax(μg/mL) | Tmax(h) | t1/2(h) | AUC0-6(μg・h/mL) | AUC0-12(μg・h/mL) | |
|---|---|---|---|---|---|
| ジドブジン | 0.549±0.261 | 0.8±0.3 | 1.1±0.1 | 0.858±0.266 | ― |
| ラミブジン | 1.547±0.302 | 1.3±0.6 | 2.3±0.6 | 5.089±1.692 | 6.165±2.312 |
〈外国人における成績〉(社内資料)
健康成人24例に、一晩絶食後に本剤(ジドブジン300mg及びラミブジン150mgを含有する配合剤)1錠、及び、一晩絶食後にジドブジン製剤(ジドブジン300mgを含有する錠剤)及びラミブジン製剤(ラミブジン150mgを含有する錠剤)各1錠を投与し、生物学的同等性を評価した。本剤投与時とジドブジン製剤及びラミブジン製剤の併用投与時のジドブジン及びラミブジンのAUClast、AUC∞及びCmaxは、生物学的同等性の判定基準(平均値の比の90%信頼区間が0.8~1.25の範囲内)を満たし、生物学的同等性が示された。
健康成人24例に、標準朝食(炭水化物58g、蛋白質33g、脂肪67g)摂取後に本剤(ジドブジン300mg及びラミブジン150mgを含有する配合剤)を投与したとき、一晩絶食後に投与したときと比較して、ジドブジンのCmaxは45%低下し、Tmaxは30分から1時間(中央値)に遅延し、ラミブジンのCmaxは15%低下した。一方AUC∞はラミブジンでは変化が認められず、ジドブジンでは10%の低下であり、食事摂取により曝露量はほとんど変化しなかった。
ラミブジンとジドブジンの併用投与を行なったとき、ジドブジンの最高血中濃度が28%上昇したが、ラミブジン及びジドブジンのAUCに有意な変化は認められなかった。
成人HIV感染患者にジドブジンを反復経口投与後のCmax及びAUCは、2.0mg/kgを8時間毎~10mg/kgを4時間毎の投与量範囲で投与量に比例して増加し、0.5~1.5時間で最高血漿中濃度に達し、半減期約1時間(0.78~1.93時間)で消失した。また、ジドブジンを静脈内投与した場合、1~5mg/kgの範囲で線形の薬物動態を示し、半減期は約1.1時間(0.48~2.86時間)、全身クリアランス(CL)は 1900mL/min/70kg、みかけの分布容積(Vd)は1.6L/kgであった。
成人HIV感染患者にジドブジン250~1250mgを4時間毎に反復経口投与した場合の生物学的利用率は平均65%(52~75%)であった。
髄液中への移行が認められ、2mg/kg経口投与1.8時間後におけるジドブジンの髄液中/血漿中濃度比は0.15であり、2.5及び5.0mg/kg静脈内投与2~4時間後の髄液中/血漿中濃度比はそれぞれ0.20及び0.64であった18)。
in vitroにおけるジドブジンの血漿蛋白結合率は34~38%であり、結合部位置換による薬物相互作用は予想されない。結合蛋白はアルブミンと同定された19)。
ジドブジンは吸収後、主にUDP-glucuronosyl transferaseによってグルクロン酸抱合をうけ、主代謝物3'-azido-3'-deoxy-5'-O-β-D- glucopyranuronosyl thymidine(GZDV)に速やかに代謝される。副代謝経路として3'-amino-3'-deoxythymidine(AMT)及びそのグルクロン酸抱合体(GAMT)に代謝される経路も存在する20)。
静脈内投与後のGZDVのAUCは未変化体のAUCの約3倍であり、AMTのAUCは未変化体のAUCの1/5であった。HIV感染患者にジドブジンを経口投与後の未変化体及びGZDVの尿中排泄率はそれぞれ14.3%及び75.2%であった。ジドブジンの腎クリアランスは400mL/min/70kgであり、糸球体濾過及び能動的尿細管分泌による排泄機構が示唆される18)。
腎機能障害を有する成人患者(平均クレアチニンクリアランス18±2mL/min)に、ジドブジン200mgを単回経口投与した時、腎機能が正常な患者での半減期が1.0時間であったのに対し、腎機能障害患者では1.4時間であり、AUCは正常患者の約2倍であった。また、GZDVの半減期は正常患者で0.9時間であったのに対して8.0時間に延長し、AUCは17倍であった。
成人HIV感染者に2mg/kgを1日2回15日間経口投与したとき、初回投与時では投与1.5時間後に最高血中濃度の1.5μg/mLに達し、半減期は2.6時間であり、15日間投与後では血中濃度は定常状態に達し、最高血中濃度は1.9μg/mLであった。また、成人HIV感染者に0.25~8mg/kgを単回経口投与したときの生物学的利用率は約82%であった。
成人HIV感染者に4~10mg/kgを1日2回2週間以上反復経口投与したとき、投与2時間後の脳脊髄液中濃度は血中濃度の約6%であった。
ヒトでの主代謝体はトランス-スルホキシド体(1-[(2R,5S)-trans-2-hydroxymethyl-1,3-oxathiolan-3-oxide-5-yl]cytosine)であった。成人HIV感染者に2mg/kgを経口投与したとき、投与後12時間尿中にトランス-スルホキシド体が投与量の5.2%排泄された。また、血中濃度が定常状態での未変化体の尿中排泄率は投与量の約73%であり、腎排泄がラミブジンの体内からの除去の主要な経路であることが示された。
腎機能の低下したHIV患者にラミブジンを300mg単回経口投与したとき、クレアチニンクリアランスの低下につれてAUC及び最高血中濃度が増加し、半減期が延長し、見かけの全身クリアランスが減少した。
本剤を用いた日本人における臨床試験成績は得られていないため、参考までに、HIV感染症を対象としたジドブジン100mg1日4回及びラミブジン150mg1日2回の併用投与を行った国内臨床試験の結果を示す16)。
試験開始前のCD4リンパ球数が100~400/mm3の12歳以上のHIV感染者42例を対象とした多施設共同オープン試験(ラミブジン150mg1日2回とジドブジン100mg1日4回を併用投与)で、有効性評価対象症例37例での臨床評価の概要は次のとおりである。
CD4リンパ球数は、試験開始時の平均220.8/mm3から4週後には約25/mm3増加し、8週後から24週後までの増加量は4.6~34.0/mm3で推移した。CD4リンパ球数の推移を図-2に示した。
CD4パーセントは、開始時の18.81%から4週後には20.03%へ有意に増加し、8週後から24週後まではほとんど変動なく約20%で推移した。血漿中HIV RNA量は、試験開始時の平均3.8log10copies/mLから4週後には1.6log10copies/mL有意に減少し、8週後から24週後までは0.7~1.2log10copies/mL減少した。血漿中HIV RNA量の推移を図-3に示した。


〈海外において実施された臨床試験の成績>
抗レトロウイルス薬による治療経験のないウイルス量が10000copies/mL以上、及びCD4リンパ球数が200/mm3以上の診断が確定したHIV感染症患者75例を対象とした無作為多施設オープン試験において、ジドブジン200mg1日3回及びラミブジン150mg1日2回の併用投与又は本剤(ジドブジン300mg/ラミブジン150mg1日2回)の単独投与を12週間行い有効性を比較した。投与開始12週後における血漿中HIV RNA量の平均変化量を表-2に示した。両群において血漿中HIV RNA量の平均変化量に有意な差は認められなかった。
| ジドブジン/ラミブジン 併用投与群 | 本剤投与群 | 95%信頼区間 | |
|---|---|---|---|
| Intent-to-treat analysis 例数 HIV RNA量の平均変化量 (log10copies/mL) |
38 -1.36 |
33 -1.36 |
〔-0.301、0.298〕* |
| Per-protocol analysis 例数 HIV RNA量の平均変化量 (log10copies/mL) |
33 -1.37 |
30 -1.41 |
〔-0.364、0.283〕* |
*:95%信頼区間において0を含む場合は有意(p<0.05)でないとみなした。
欧米で行われた4つの二重盲検比較試験についてmeta-analysisを行った。
ジドブジン200mg1日3回にラミブジン150mg又は300mg1日2回を併用投与した群(ラミブジン併用群)における症例数は569例、ジドブジン200mg1日3回の単独投与又はジドブジンにザルシタビンを併用投与した群(比較対照群)は316例で、両群の患者背景には差を認めなかった。試験期間中、CDC分類のB/Cあるいは新たなB/C症状に進展した患者数は計118例、また、Cへの進展は計28例に認められた。meta-analysisの結果、ラミブジン併用群は比較対照群に比し、CDC分類のB/Cへの進展は49%減少し(p<0.0001)、CDC分類Cへの進展は66%減少した(p=0.003)。
CD4リンパ球数が25~250/mm3かつkarnofsky scoreが70以上のHIV感染症患者1840例を対象とした二重盲検比較試験において、ジドブジン1日500~600mgとプラセボを併用投与した群(プラセボ併用群)は471例、ジドブジンにラミブジン150mg1日2回を併用投与した群(ラミブジン併用群)は907例、ジドブジンにラミブジンとloviride100mg1日3回を併用投与した群(ラミブジン/loviride併用群)は462例であった。52週間の試験期間中に、AIDS若しくは死亡へ進行した患者(Intent-to-treat解析)は、プラセボ併用群で95例(20%)、ラミブジン併用群で86例(9%)、ラミブジン/loviride併用群で42例(9%)であり、ラミブジンが併用された群では、いずれもプラセボ併用群に比較して有意にAIDS若しくは死亡への進行が抑えられた(p<0.0001)。
注1)国内では未承認の非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤
注2)ジドブジンにザルシタビン又はジダノシンの併用投与は可能とした。
エイズ患者及び進行性ARC患者320例を対象とした二重盲検比較試験において、ジドブジン300mgを1日2回12時間毎に投与した群(1日2回投与群)は162例で、100mgを1日6回4時間毎に投与した群(1日6回投与群)は158例であった。
(1)48週間の試験期間中に発現した死亡症例数及び日和見感染症発症例数等について、両群間に差は認められなかった(表-3)。
| 1日2回投与群(n=162) | 1日6回投与群(n=158) | |
|---|---|---|
| 死亡症例数 | 5 | 5 |
| 日和見感染症発症例数 | 33 | 29 |
| 平均体重増加量(第20週)(kg) | 1.9 | 3.2 |
| CD4リンパ球数増加量(/mm3) | 22(最高値、第4週)* | 29(最高値、第8週)* |
* 両群共に16-24週の間にベースラインまで減少し、以降更に減少した。
(2)副作用発現頻度について、両群間に差は認められなかった(表-4)。
| 1日2回投与群(n=162) | 1日6回投与群(n=158) | |
|---|---|---|
| 貧血(Hgb<8.0g/dL) | 14% | 16% |
| 好中球減少(<1000/mm3) | 42% | 42% |
| 嘔気 | 15% | 18% |
| 頭痛 | 12% | 11% |
| 無力症 | 6% | 5% |
| 筋肉痛 | 1% | 5% |
| 嘔吐 | 4% | 4% |
ジドブジン(AZT)はHIV感染細胞内でリン酸化され、活性型の三リン酸化体(AZTTP)となる。AZTTPはHIV逆転写酵素を競合的に阻害し、またデオキシチミジン三リン酸の代わりにウイルスDNA中に取り込まれて、DNA鎖伸長を停止することによりウイルスの増殖を阻害する。AZTTPのHIV逆転写酵素に対する親和性は、正常細胞のDNAポリメラーゼに比べて約100倍強いので、選択性の高い抗ウイルス作用を示す(ヒトリンパ球系H9細胞増殖に対するin vitroでのID50値は267μg/mL(1000μM))。
ジドブジンを含むチミジンアナログに対する耐性は、HIV逆転写酵素の41、67、70、210、215及び219番目のアミノ酸の変異によって生じ、これらのうち41番目と215番目の変異あるいは4個以上の変異によってウイルスは表現型として耐性を示す34),35)。なお、これらチミジンアナログの変異を有するウイルスは高度の交差耐性を示さない36)。
また、62、75、77、116及び151番目のアミノ酸の変異、並びに69番目のアミノ酸のスレオニンからセリンへの変異とそれに加えて同じ個所への6塩基対の挿入により、ウイルスはジドブジンを含むヌクレオシド系逆転写酵素阻害薬に対し多剤耐性を示す37)~39)。
なお、in vitroで、ジドブジン耐性ウイルスはジドブジン及びラミブジンの投与によりラミブジンに対して耐性を獲得すると、ジドブジンに対して感受性は回復する。また、抗HIV薬の治療経験のない患者にジドブジンとラミブジンを併用することによりジドブジン耐性ウイルスの出現が遅延する40)。
ラミブジンは細胞内でリン酸化され、HIVを感染させた細胞内での半減期が約12時間の5'-三リン酸化体に変換される41)。ラミブジン5'-三リン酸化体はHIVの逆転写酵素によりウイルスDNA鎖に取り込まれ、DNA鎖の伸長を停止することによりHIVの複製を阻害する42)。また、ラミブジン5'-三リン酸化体はHIVの逆転写酵素を競合的に阻害する42)。一方、in vitroで、ヒト末梢血リンパ球、リンパ球系・単球ーマクロファージ系の株化細胞43)及び種々のヒト骨髄前駆細胞に対するラミブジンの細胞毒性は弱かった。
in vitroでのラミブジンのHIV-1(RF、GB8、U455及びIIIB)に対するIC50値は670nM以下、HIV-2 RODに対するIC50値は40nMであり43)、ジドブジンと併用することにより相乗的な抗ウイルス作用が認められた44)。また、ラミブジンは単独で、ジドブジン耐性臨床分離株の平均p24抗原量を薬物無処置群に比べ66~80%低下させた。
ラミブジンを含む抗HIV薬で治療を受けたHIV-1感染患者で発現するラミブジン耐性HIV-1には、ウイルス逆転写酵素の活性部位に近い184番目のアミノ酸のメチオニンからバリンへの変異(M184V)がみられる45)。このM184V変異の結果、ウイルスのラミブジンに対する感受性は著明に低下し45),46)、in vitroでのウイルスの複製能力は低下する47)。in vitroで、ジドブジン耐性ウイルスはジドブジン及びラミブジンの投与によりラミブジンに対して耐性を獲得すると、ジドブジンに対して感受性は回復する。また、抗HIV薬の治療経験のない患者にジドブジン及びラミブジンを併用することにより、ジドブジン耐性ウイルスの出現が遅延する40)。さらに、抗HIV薬(ラミブジンを含む)の多剤併用療法はM184V変異ウイルスを有する患者と同様、抗HIV薬の治療経験のない患者においても有効性が確認されている48),49)。
ジドブジン及びサニルブジンは、ラミブジン耐性HIV-1に対し抗ウイルス活性を維持する36),40),46)。アバカビルはM184V変異のみが認められているウイルスに対しては、抗ウイルス活性を維持する50)。また、ジダノシン及びザルシタビンは、M184V変異ウイルスに対して感受性が低下するという報告があるが、これらの感受性の低下と臨床効果の関係は明らかにされていない51)。


コンビビル配合錠:100錠(10錠×10)PTP
グラクソ・スミスクライン株式会社
〒151-8566 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-6-15
カスタマー・ケア・センターTEL:0120-561-007(9:00~18:00/土日祝日及び当社休業日を除く)
FAX:0120-561-047(24時間受付)
グラクソ・スミスクライン株式会社
東京都渋谷区千駄ヶ谷4-6-15
http://www.glaxosmithkline.co.jp
|
おくすりガイド|