XIIHIV/HCV共感染者での抗HIV療法

11.HIV/HCV共感染症の抗HCV療法の効果 - プロテアーゼ阻害薬の発売前まで -

 C型急性肝炎はHCV単独感染の場合、約70%が慢性化する疾患であり、慢性化が予想される場合にインターフェロン(IFN)療法を導入する。最近の検討では早期に治療を開始した方が効果が高いことが示されている81)。HIVとの共感染に関しても抗HCV療法を急性肝炎の時期に導入した方が効果が高いことが知られている82)。なお、治療レジメンであるが、HCV単独感染ではIFN-α単剤でも十分な効果があるとされていたが、HIVとの重複感染例ではSVRは60%台に留まるという報告が出された83)。一方、Peg-IFNαとRibavirin併用療法では80%以上のSVRが得られている84)

 CD4数≧200/μLの症例に対してPeg-IFN+Ribavirin併用療法を行った場合、Genotype 2/3型のHCVには60〜70%の持続性ウイルス学的著効が認められるが、Genotype 1型では15〜28%と低い。これはHCV単独感染症に比べて半分程度の著効率である。HIV感染の合併により著効率が低下する理由としては樹状細胞機能85)、IP-10 86)、IL28BのSNP(single nucleotide polymorphism)87-89)などが発表されているが、HIV感染症の合併そのものの影響は現在も十分にはわかっていない。

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