XIIHIV/HCV共感染者での抗HIV療法

5.HCV感染症がHIV感染症の自然に及ぼす影響

 HCV感染がHIV感染症の進行を速めるとする報告が認められるのに対して1, 43-46)、HCV感染はHIV感染症の進行に対して影響を与えないとする報告も同様に認められる47-50)。これらの報告は、それぞれの例数も少なく、また後ろ向き調査であることもあり、充分に信頼できるデータとなっていない。HCV感染症のHIV感染症に対する影響については、はっきり結論は出ていないといえるが、少なくとも大きな影響はなさそうである。

 HIV単独感染者とHIV/HCV重複感染者とで合併症とを比較した研究結果が報告された51)。HCVが感染することにより肝疾患によるイベント・死亡率が高まることは当然であるが、腎疾患によるイベントや骨粗鬆症の危険性も増す。またIFN療法によるウイルス排除が不成功の場合、糖尿病の合併率が高くなる。また、AIDS指標疾患以外の悪性腫瘍や感染症の合併率52)、死亡率53)が高いという報告もある。

PAGE TOP

アンケートにご協力ください。

このページは役に立ちましたか?

コメント