XIV小児、青少年期における抗HIV療法

8.思春期における抗HIV療法

 薬の投与量は、年齢によって決めるのではなく、SMRのstaging(思春期進度)を考慮し23)、思春期早期(SMRI-III)では小児の用量に従い、それ以降の青少年(SMR IV-V)は成人の用量に従う方式が従来用いられてきた。ただし、SMRのstagingを用いても実年齢を用いても薬剤動態を正確に予測することは困難とされ、また、周産期に感染した児では思春期が遅延しやすいことにも注意を要する。小児用量から成人用量への移行期には、薬の効果や毒性について慎重に経過を観察する必要がある。必要に応じ、血中の薬剤濃度をモニターすること(TDM)も考慮される。

 小児から思春期にかけては、精神的な成長とともにアドヒアランスが急に変動しやすいことも指摘されており、成人以上にアドヒアランスの維持には配慮が必要となる24)妊娠するかもしれない女性ではEFVは潜在的な催奇形性のリスクがあると薬剤情報に記載があるが、最新の米国、英国およびWHOのガイドラインは使用を制限していない。むしろEFVを含む治療でウイルスが効果的に抑制できている妊婦では、そのレジメンをしっかり継続すべきである25, 26)

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